Sustainable Japan Award 受賞企業・団体・自治体発表!
We are pleased to announce the winners of the third annual Sustainable Japan Award.
表彰式及び受賞企業・団体・自治体によるパネルセッション
YouTube配信: 2021年9月28日(火)13時30分〜16時30
受賞理由:
10年以上前から気候変動の具体的解決策としてバイオ燃料の研究開発を行い、2018年に日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを竣工。2020年にバイオディーゼル燃料を、2021年よりバイオジェット燃料の完成・供給を開始。同社の作るバイオ燃料「サステオ」は、30社以上もの企業・団体に賛同を得ており、バイオ燃料供給先は順調に増加、導入民間企業数は26社にのぼる。
ユーグレナGENKIプログラムでは、豊富な栄養素を持つユーグレナ入りクッキーを、バングラデシュの子どもたちに無償で配布。2014年から開始し、1000万食以上のクッキーをバングラデシュの子どもたちに届けている。
近年では、バイオマスプラスチックの技術開発のためのコンソーシアムの中心となり、研究開発を進めるほか、未使用資源の活用など資源循環型農業の実現を目指すための研究用農地「サステナブルテック・ファーム」を開設するなど、精力的に研究を進める。
上場企業では初めて、10代に限定した「CFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)」のポストを新設。CFOは、会社と社会の未来を変えていく取組みを主導する最高責任者で、よりよい未来を実現するために、未来の世代の意見・考えを経営に反映させている。
受賞理由:
村をあげてサステイナブルな取り組みを行っていることが高く評価された。
里山資本の大元である森林を「百年の森林(もり)構想」として2008年から保全事業をスタート。荒れやすい個人所有の森林を村が10年間の協定により預かり集約化したり、村の森林面積の半分がFSC認証を受けたり、森林の年間の二酸化炭素固定量も算出し公表するなど、事業を多面的に展開してしている。2020年には民間金融機関と国内初の森林商事信託事業も開始し、森林管理に民間資金の導入手法の開発も行った。
人口減少が進む中、「ローカルベンチャー推進事業」に取り組み、若者を中心とする多くの起業家や地域プレイヤーを育成している。また、移住者の数は約200人となり、人口の15%を占めている。市民や村役場職員が協働して立ち上げた「一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所」の今後にも期待したい。
受賞理由:
第一生命グループは、2021-23年度中期経営計画にて、サステナビリティ向上を重要戦略の一つに掲げ、グループ中核会社の第一生命では、事業会社としてGHG削減目標(2025年度50%減、2040年度100%減)を策定、同時に、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達する方針を決定。また、女性管理職比率の新たな目標として、2024年4月までにライン部長・ラインマネジャー級の女性比率30%を目指すなど、ダイバーシティへの取り組みも積極的に推進。
機関投資家としては、2021年2月にNZAOAにアジアの保険会社として初めて加盟し、運用ポートフォリオのGHG削減目標(2025年25%減、2050年ネットゼロ)を公表。GFANZにおいて代表取締役社長の稲垣氏がアジアで唯一CEOグループメンバーに選出。
また、サステナビリティリンク債や日本初のトランジションボンド等の気候変動対応債、世界初の廃プラスチック削減債、新型コロナ対策支援債等のESGテーマ型投融資の拡大や、企業との建設的対話の実施など、社会的課題解決に資する活動を積極展開している。
受賞理由:
「青い海から人々の毎日を支え、豊かな未来をひらきます」という理念のもとESG経営に取り組んでいる。2020年8月のモーリシャス沖油濁事故は、用船者として法的責任はなかったものの、グローバルに事業を展開する会社としての”社会的責任”、持続可能な世界・社会構築の為に果たすべき”道義的責任”から、事故発生直後からモーリシャスの環境保全・社会貢献活動に取り組んでいる。
自然環境保護の観点からはマングローブ、野鳥、サンゴの専門家、NGOなどと協力し中長期的な視野での活動を行い、また事故の影響を受けた漁民、子供などモーリシャス社会全体の損失についても現地政府やNGOの要請に基づき必要な支援を続けている。
企業の社会的責任の果たし方について一石を投じた取り組みである。
受賞理由:
地方創生の奇跡と呼ばれる海士町には数多くのプレーヤーが存在しているが、その象徴的存在として、阿部氏の取り組みが評価された。
阿部氏は、Iターン人材として、トヨタを退職して海士町に移住。地方創生の総合戦略も、島全体を巻き込んだ人材育成プロジェクトとして位置付けて策定した。
島産品の販売や海士町の魅力を発信するメディア事業を行五つ、田んぼ、素潜り漁、神楽などローカルな活動を実践しつつ、イギリス・シューマッハカレッジやドラッカースクール・セルフマネジメントなどのエッセンスを活用した研修プログラムづくり、JICAと提携し海士町とブータンとの交流づくりなど、グローバルな視点も取り入れながら、持続可能な未来を切り拓いている。
また新規事業である出版事業も「進化思考(太刀川英輔著)」の出版で弾みがついている。
受賞理由:
文化財とともに里山の風景を保全活用する取り組みが評価された。
扉グループとして登録有形文化財を4棟所有し、個人での維持が難しく相続の結果壊されてしまるリスクを解消するために、2019年より「里山再生プロジェクト」として2棟の古民家宿泊施設の運営を開始。「Satoyama villa DEN」は、松本市の中山地区の豪農の古民家をリノベし、農業体験もできるオーガニックファームを隣接させている。障がい者の就労支援施設の開所も予定している。「Satoyama villa本陣」は、松本市四賀地区の国の登録有形文化財登録の建造物をリノベしている。
今後は、医療機関とも連携をして、日本で初の本格的な「Wellness Resort」を目指している。
受賞理由:
フードロスバンク(FOOD LOSS BANK)は、多くの人を繋げることにより、食品ロス削減から始まる環境改善を目指し2020年9月に設立。「循環性があり」、「多様性を大切に」、「持続可能である事」。この3つの柱を軸に活動している。サーキュラーチェインの中で逼迫される人がなく、人や食べ物、生物の多様性を尊重し、社会課題の解決と同時に地球を支える企業なども経済成長できるスキームを作る事を目指している。
設立後すぐに、グローバル企業など数多くの企業とコラボレーションし、フードロス削減プロジェクトを推進。これらの取り組みが評価され国際連合食糧農業機関(FAO)によるWorld Food Forumからの依頼で、国連が制定した「世界食料デー」に初めて日本をモデルにしたマスタークラスを担当することが予定されている。
受賞理由:
Green Finance Network Japanは、日本の官民のグリーン・ファイナンス関係者の連携、海外関係者との協働を目的として2018年9月に設立されたインフォーマルなネットワーク。
現在、150以上の組織から300名以上が参加し、4回のシンポジウム開催をはじめ、ESGやサステナブル・ファイナンスに関する様々な情報共有・啓蒙活動を行っている。
中央省庁や金融機関、企業等、多様なバックグラウンドのプレイヤーが、個人の自由意思で参加するユニークな団体であり、日本のESG活動の普及・推進に貢献している。
受賞理由:
里山を荒らす放置竹林の竹を資源として活用していることが評価された。
竹は、伐採効率の悪さや製造過程で出る灰汁の強さやなどから紙の原材料には向かないと言われてきたが、世界で唯一の日本の竹100%を原料としたマスプロ製品「竹紙(たけがみ)」を製造販売している。里山を荒らす放置竹林の竹を年間1万トン以上(日本の竹消費量の半分)を集荷・活用を続けている。また、製造だけでなく、竹紙と社会の接点を増やすために、デザイン事務所minnaと連携して「MEETS TAKEGAMI」というアクションを展開し、竹紙の特性を最大限に生かして紙商品やイベント商品を企画している。
日時:2021年9月28日(火)13時30分〜16時30
場所:一番町TGビル *YouTube配信
司会:吉田雄人(Japan Times里山推進コンソーシアム事務局長・元横須賀市長)