March 24, 2023

【三田興産】人と環境に配慮したビル開発とまちづくり

By MAIKO MURAOKA

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三田興産株式会社
代表取締役社長 出光 正道氏

東京都港区の三田エリアの一般的なイメージというと、「世界最大級の都市の真ん中に位置する、大使館が立ち並ぶ高級街」といったものかもしれないが、実際には、田町駅、三田駅、赤羽橋駅の改札を抜けると、ビジネスマンのほか、慶應大学に通う学生らや近所に暮らす住民の姿がある。三田春日神社は1,000年以上にもわたり、地域に親しまれる神社だ。

三田興産株式会社の代表取締役社長、出光正道氏もまたここで生まれ育ち、今もここに住居と会社を構える地元民だ。三田興産はこの三田エリアを中心に、不動産開発・賃貸などを手がけている。「地元に貢献したいという思いから、2021年に立ち上げた会社です」と出光氏は話す。

この地区の東側を南北に走る三田通りから見える東京タワーの姿は壮観だ。年配の世代の中には、1958年に完成したこの東京タワーを見て、戦後の高度成長期の街や人々の活気をしみじみと思い出す人も少なくない。出光氏が生まれた頃にはすでに東京タワーはそこにあったが、商店街の人々はもっと昔からこの地に根付いている。「ちょうど『Always三丁目の夕日』という映画にあったように、20世紀中頃にこのあたりに住んでいた人たちは、日に日に高く伸びていく建設中の東京タワーを眺めては、将来への希望を抱いていたにちがいありません」と出光氏は言う。「私は事業を通じて、この街に活気を取り戻したいのです。」

長年、街が変わりゆくさまを見ながら、毎日のように近隣住人や地域のお店の店主らと会話しているからこそ、出光氏にはこの街に何が足りないかがわかる。「地域とつながってサポートしていくために、住民のニーズに常に耳を傾けて、どのようなテナントを誘致すれば地域の役に立つかを考えています」と出光氏は語る。

J R田町駅、そして東京メトロ赤羽駅、三田駅に囲まれた三田エリア。
三田通りを中心に三田興産の所有物件、開発中のプロジェクトが広がっている

三田興産は、ハンガリー大使館が入居しているビルを含め複数のビルを所有しているほか、今年中に完成予定の4つのビルを現在建設中だ。「単に新しいビルを建設するだけでなく、テナントや利用者にとってより便利で、より環境にやさしい工夫をすることで、新しいビルにも既存のビルにも、新たな価値をもたらすことを心がけています」と出光氏は語る。9月に竣工予定のMAビル三田には株式会社日比谷花壇と協力して屋上庭園が設けられる予定だ。この屋上庭園は、ヒートアイランド現象の緩和に貢献するだけでなく、省エネやさまざまな鳥や昆虫などのためのビオトープとしての機能も果たし、同時にテナントの従業員のウェルビーイングにも寄与するだろうと述べた。

さらに、気密性の高い窓や壁面緑化、空気を外に逃さない冷暖房システムなども導入することで、完成時には、環境省が推進するZEB(Net Zero Energy Building)の中でZEB Readyの認証を受ける予定になっている。

ZEBの4分類の中で、3段階目にあたるZEB Readyは、同じサイズの従来型のビルに比べてエネルギーの使用量の50%削減を実現したビルを認証対象としている。「我々が管理するビルではほぼ100%、出光グリーンパワー株式会社の再生可能エネルギーによる電気を使用しています」と出光氏。

現在進行中のプロジェクトでは、日比谷花壇の監修の元、屋上庭園や壁面緑化を進めている

三田興産は、東京都済生会中央病院のグリーンスポンサーとして、室内の植木などを提供するなど、事業外でも地域とのつながりを育んできた。「毎年7月に開催される三田納涼カーニバルも支援しています」と出光氏は言う。また、慶應大学に海外から留学してくる奨学生のための英語による授業をバックアップするなど、外からこの地域に入ってくる人にまで、その支援を広げている。

環境を守り、人に貢献するという理念は、ロゴにも表れている。赤で書かれた心という文字が、緑の縁取りの中に配されたロゴだが、この心の文字は、1911年設立の出光興産の創業者である出光佐三氏が書いた文字だ。「わたしの祖父である出光佐三が大切にし、重用していたのが真心という言葉です。この理念を、自分の事業の上でも追求していきたいと考えています」と出光氏は語る。緑は自然の色であると同時に、イスラム教徒にとっての神聖な色であり、このことはサウジアラビアを第二の故郷と称する出光氏にとっては特別な意味を持つ。「1997年から2000年までサウジアラビアに留学していました。首都のリヤドでさえ日本人を見かけることは稀だった当時に、サウジアラビアの人々から本当に親切にしていただいたことを今も覚えています」と出光氏は振り返る。

出光氏は、主にインドに自動車工作機械の部品を輸出しているディテックス商会株式会社の代表も務めているが、将来的にはサウジアラビアをはじめとする中東諸国へも事業を拡大したいと考えている。「企業として社会的責任を果たし続けるには、事業自体が持続可能である必要があります。地域にしっかりと根差しながら、世界に目を向ける企業でありたいと思っています」と出光氏は述べた。

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