December 20, 2024
SDGsにも掲げられた「人や国の不平等をなくそう」を達成するクリスマス・イベント。
東京・六本木ヒルズにあるホテル<グランド ハイアット 東京>で2024年11月29日、ホテル近隣にある特別支援学校「愛育学園」に通う18名の子供たちを招待しての、サンタクロースとの交流会が行われた。この会は、障がいを持つ子供の父兄からの「ホテルに行くことを遠慮してしまう」という声を聞いたホテル側が、誰でも平等にホテルで過ごすひとときを楽しんで欲しいという思いを込め2016年よりスタートした“思い出づくりをサポート”するイベントだ。
SDGsの17ある目標の10番に掲げられているのは「人や国の不平等をなくそう」というもの。この目標には「2030年までに、年齢、性別、障がい、人種、民族、生まれ、宗教、経済状態などにかかわらず、すべての人が、能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる」という具体的なターゲットがある。このイベントは障がいなどの理由に関わらず、すべての人が社会的・経済的に取り残されないようにすることを達成するための取り組みなのだ。
交流イベント当日こどもたちと父兄は、SDGsの17の目標にちなんだ17色のツリーとオーナメントを散りばめた「クリスマス エリア」で、サンタクロースと一緒に参加者全員で記念撮影をしたり、オーナメントをクリスマスツリーに飾ったりと、サンタクロースとの交流を楽しんだ。ちなみにツリーは廃材を使用したもので、飾り付けるオーナメントはホテルで消費されたワインなどのコルク栓を再利用し、NPO法人「RE機構」協力のもと福祉作業所で働く障がいを持つ人たちが色付けしたものだ。またこのイベントの他にも、子供が描いた絵のデザイン権をホテルが購入し、<グランド ハイアット 東京>のクリスマス時期のメインビジュアルデザインに採用するなどの取り組みも行っている。
小さく、ささやか一歩。しかしそれは、年を重ねるごとに、人と人、ホテルと近隣コミュニティをつなぐ、重要なイベントとなっている。