October 21, 2022

【株式会社野村総合研究所】【株式会社さかうえ】Sustainable Japan Award 受賞コメント

Winners and officials at the Sustainable Japan Award 2022 ceremony | Hiromichi Matono

社会の課題と企業の成長がフィットする経営

此本 臣吾
株式会社野村総合研究所(NRI) 代表取締役会長 兼 社長

大賞は野村総合研究所(NRI)が受賞。表彰式には代表取締役会長 兼 社長の此本臣吾が登壇した。NRIは日本が国際社会にうって出るチャレンジの時代に設立された。NRIの設立趣意書には「産業経済の振興と一般社会への奉仕を目的として、この会社は設立される」と記載されている。此本氏は「この志は、DNAとして経営陣はもちろん、一般社員にも受け継がれている」と話した。

現在、コンサルティングとITソリューションの分野でサービスを提供する同社は、社会の課題と企業の成長戦略は表裏一体であり、それをフィットさせていくことをサービスの主軸とする。「この成熟した社会の中で成長していくことを考えると、社会課題の解決に直結する事業しか生き残れないというのは自明」と此本氏は語った。これは自社内においても同様で、社員一人一人が社会の課題に対し自分の仕事がどう関係しているかを改めて考える機会を創出している。

「この賞に恥じないよう、これからも社会の課題と企業の成長がフィットする経営を続けていきたい」と締め括った。


「里山の再生」から見据える持続可能な社会

坂上 隆
株式会社さかうえ 代表取締役

サステナブルジャパン優秀賞は株式会社さかうえが受賞した。同社の代表取締役坂上隆氏は、農業が抱える課題、例えば近年頻発している自然災害による被害、若者の都会への流出に伴う働き手不足などを紹介し、これら課題を解決するには「里山の再生」が必要だと述べた。昔の人は、人間と自然が調和する境目を「里山」と呼び、継続的な社会を培っていた。農業は「水」「大地」「太陽」があれば、貨幣を生み出すことが可能だ。今こそ、原点を見直し、とことん追求することで、実現する持続可能な社会がある。

日本には温故知新という言葉がある。坂上氏は先人の営みを深く学び、現在の技術や知恵を重ねて改めて見直してみると、農業の可能性や大自然の中での営みが改めて見直される、「里山の再生」につながるという。

「まだまだ道半ばだが、これらの社会課題をどのように我々は農業や里山牛を通じて解決できるか、挑んでいきたいと思っています」と締め括った。

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