April 26, 2024

Vol. 35: FROM THE EDITOR

By YOSHIKUNI SHIRAI / EDITOR-IN-CHIEF

わざわざ泊まりたい宿があるから、その土地を訪ねる。旅の目的そのものになるような価値あるホテルを「destination hotel」と言いますが、今回は「文化財になっている日本の宿」に泊まる旅を提案する特集です。

日本の貴重な建造物は、「国宝」「重要文化財」「登録有形文化財」という3つのカテゴリーに分類され、国から保護されています。宿泊できる文化財として一番多いのは、国の登録有形文化財に登録されている建物で、住宅から旅館、ホテルまで日本全国に100件ほどあります。

文化財に泊まる醍醐味は、なんといってもその建物がまとう歴史と共に一夜を過ごすことができることでしょう。しかし、その建物の維持には高いメンテナンス技術とかなりの費用がかかります。実際、2013年に耐震改修促進法が改正され、不特定多数の人が利用する建物で一定以上の規模のものは耐震診断の実施と結果の報告が義務付けらました。この法律により、営業を続けていくために耐震改修が必要となったホテルも多くあります。

今回は魅力ある文化財ホテルと、その維持・改修の大変さなどについて、考えてみたいと思います。

Subscribe to our newsletter

You can unsubscribe at any time.

PREMIUM MEMBERSHIPS

1-month plan or Annual plan 20% off!

Premium membership allows members to Advance registration for seminars and events.
And Unlimited access to Japanese versions of articles.

CHOOSE YOUR PLAN

Subscribe to our newsletter