October 25, 2024

Vol. 41: FROM THE EDITOR

By YOSHIKUNI SHIRAI / EDITOR-IN-CHIEF

日本の代表的な酒と言えば、“日本酒”ですが、その原料は「米」と「水」です。酒造りに適した酒米を育てる水田は、美しい日本の田園風景をつくり、そこに生き物が集まり、風景だけでなく豊かな自然環境をも形成しています。また日本酒づくりには美味しくきれいな水が欠かせず、酒造りを続けていくためには水源を含め、水の適正な管理が必要となります。そう、日本酒づくりは、大いなる自然の恵みと持続可能性ある取り組みの上に成り立っているのです。

今年2024年発表の農林水産省の統計によれば、日本酒の国内出荷量は1973年がピークで170万㎘を超えていましたが、50年後の2023年には約39万㎘と、1/4以下にまで減少しています。その国内消費の落ち込みに伴い、全国の酒蔵も減少し、1955年には清酒製造免許場数 が4000軒強あったのに対し、現在ではその半分以下の約1500軒程度にまで減ってしまったことが国税庁のデータから見て取れます。

このように日本酒を取り巻く状況が厳しいなか、酒蔵はどのような新しい取り組みをしているのでしょうか。今回の日本酒特集では、その新しい潮流を探ってみたいと思います。

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