鳥取和牛を大阪で広める魅力的な取り組み(鳥取県)

August 04, 2019

Tottori Prefecture

Tottori Gov. Shinji Hirai (left) and Fujiya Co. Chairman Kensuke Yamada introduce some samples of the delectable dishes at Tottori Wagyu Daisen Fujiya Shinsaibashi Honten in Osaka on July 6. | MASAAKI KAMEDA

鳥取和牛は、他の和牛に比べてまだ認知度が低いかもしれないが、最高品質といってよい牛肉だ。鳥取県は増加する海外からの旅行者が増加する中、大阪に新たに開業したレストランで鳥取和牛を広めようとしている。

人々でにぎわう心斎橋筋商店街に7月14日にオープンした「鳥取和牛大山不二家心斎橋本店」は、有名な不二家の子会社が運営し、その高品質な和牛を鉄板焼きで提供するほか、鳥取県産の高級な季節ごとの食材が味わえる。

不二家フードサービスが運営するこのレストランは、名前の一部を鳥取県の象徴ともいえる大山(1,729メートル)からとっている。

鳥取県と、東京に本社がある洋菓子チェーンによる今回の取り組みは、6月に締結された連携協定(「食のみやこ鳥取県等に関する連携協定」)に基づいたもので、鳥取県産食材を不二家のレストランで利用したり、菓子開発に使用したりすることを目的としている。

レストランのオープンを前に、7月6日に行われたレセプションのあいさつで、鳥取県知事の平井伸治氏は、「鳥取和牛は今までそれほど知られていませんでしたが、子牛一頭が500万円を超えるというような時代がやってきています」と述べた。鳥取和牛の子牛が、昨年4月の競りで560万円という最高価格を付けた。

鳥取和牛がそこまで知られていない理由の一つに、市場に出回っている数が比較的少ないということがあるかもしれない。平井知事は、県内で飼育されている鳥取和牛は1万頭ほどだと述べたが、これは全国のわずか0.6パーセントほどだという。

2017年の全国和牛能力共進会(「和牛のオリンピック」といわれている)で、鳥取和牛が肉質部門で日本一になった後、買い付けが相次いだと、平井知事は語った。そうしたことが、この牛肉を入手しにくくしている。

「希少な価値のある和牛をメインに、ベニズワイガニ、『ねばりっこ』という長いも、白ネギなど、このレストランではさまざまな県産食材を使っていただけることになりました」と、知事は述べた。

不二家代表取締役会長の山田憲典氏も同席した、ジャパンタイムズや他のメディアとのインタビューで、平井知事は鳥取和牛の脂が、別格の、そして柔らかさの要因になっていると語った。

「脂が違うんです。脂が溶ける温度が16度の、オレイン酸の含有量が高く、舌の上で溶けるような柔らかさです」と、平井知事は話した。

本物であれば人々は評価してくれると考える平井知事は、そうした評価をしてもらうための、ふさわしい場所を、鳥取県は県外で探していたという。

「高級なお店で県産の食材を使ってもらいたいと考えていました」と、知事は述べた。そして、「東京の銀座と並ぶ心斎橋で、世界中の舌の肥えた方たちに対して、私たちの可能性を勝負してみたいと考えています」と話した。

一方で、不二家の山田会長はレセプションのあいさつで、88年前に大阪に進出したこの洋菓子メーカーは、当地でケーキ屋やファミリーレストランを運営していたと述べた。そして、心斎橋筋への訪問者層の変化が、外国人旅行者を視野に入れた、高級レストラン開業のきっかけになったと話した。

「週末心斎橋筋は15万人の通りになっていると聞いています。そのうち、約8割が外国人とのことです」と、山田会長はインタビューで述べた。そして、「ですから、思い切って変えようと考えました」と語った。

鳥取県産の農産物を「上質」と評した山田会長は、米や野菜を含めた全ての食材を、鳥取県産のものにしたと話した。

そして、机には智頭町のスギ、壁紙には因州和紙など、レストランの建材や内装も鳥取県のものを使っていると、山田会長は述べた。

山田会長はまた、外国からの客に対してより良いサービスを提供するため、英語や中国語ができるスタッフを雇用していると語った。

「この店で鳥取の農産物をしっかりと知ってもらいたいと思います」と、山田会長は話した。そして、「それが鳥取県の農業や水産業の発展につながるのではないかと考えています」と述べた。

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