January 08, 2025

NTTのSSPPフォーラム、将来のコミュニティ形成に関するアイデアを共有

SSPP Forum #03 | NTT

NTTの「サスティナブル・スマートシティ・パートナープログラム(SSPP)」は、住民の幸福を最大化する未来のコミュニティの構築を支援する。2022年に発足されたSSPPフォーラムは、コミュニティ形成に関するケーススタディを共有する場を提供しており、最近、第3回セッションが開催された。

今回のフォーラムには、産業界、政府、学界から多彩な声が集まり、自治体が直面する課題に対処するための革新的なアプローチを共有する場となった。参加者たちは、一連の刺激的なセッションを通じて、革新的な解決策や戦略に触れることができた。

SSPPフォーラムで最も印象的だったセッションの1つは、「人材育成がまちづくりの礎である」というアイデアを掲げた長崎のプレゼンテーションだ。この興味深い議論では、長崎市が持続可能な未来を築くために人材を育成する大胆な取り組みが明らかになった。このセッションは3部構成で行われ、それぞれが貴重な洞察を提供した。

第一部では、日本全国でまちづくりを推進するアーバンデザインセンター・イニシアティブ(UDC イニシアティブ)の理事である三牧浩也氏によるプレゼンテーションが行われた。三牧氏は、UDCイニシアティブとNTTが共同で開発し、長崎市に提供している自治体向け人材育成プログラムを紹介。NTTが都市開発において重要な役割を果たしていることを強調し、その豊富なリソースと地域社会との強固な関係を独自の強みとして挙げた。

このプログラムは、NTTの社員だけでなく、長崎市の職員や大学生も参加するという包摂的なアプローチが特徴であり、官民学の連携は、日本では珍しく、革新的なモデルである。

第2部では、長崎市長の鈴木史朗氏が登壇し、市の課題とこのプログラムへの期待を述べた。長崎市は2023年8月にSSPPに参加し、NTTと連携して地域課題に取り組みを進め、このプログラムの実施地として選ばれたことは、市にとって非常に意義深い機会であると述べた。

また、市の人口減少という深刻な課題に触れつつ、長崎駅周辺の新幹線開通、新駅ビルや国際会議場の建設、長崎スタジアムシティの開業など、大規模な開発プロジェクトが進行しており、市の変革の転機となると述べた。この研修プログラムは、これらの地域と市中心部をどのように結びつけるかという課題に取り組むことで市の発展に直接貢献する。

市職員は積極的にこのプログラムに参加し、一流の講師陣から学び、市政の取り組みをさらに強化している。鈴木市長は、このプログラムが長崎市とNTTグループの連携を深め、最終的には市の喫緊の課題の解決につながることを期待していると述べた。

第3部の座談会では、本研修に参加した長崎市まちづくり部中心市街地プロジェクト推進室の平山紗希氏、地域活性化のコンサルティングを行うCoデザイン研究所の羽田忠弘主任研究員、本研修の参加者を指導するネイバーズ株式会社の尾崎信代表取締役が登壇。プログラムの様々な側面について意見交換が行われた。

2024年度の「まちづくりソーシャルデザイナー・プロフェッショナルコース」は、6か月間にわたり開催される。尾崎氏は、ほぼすべてのセッションで地域開発の専門家による講義が行われるなど、参加者は充実した内容を学べるという。8回のコースに参加するNTT社員、職員、学生は、講義を受講し、グループで課題に取り組むNTTの社員、市職員、学生が参加して、専門家の講義やグループ課題を通じて学びを深めている。羽田氏は、「このプログラムは、地域社会の視点を反映するメンバーが参加することにより、非常に価値が高い」と述べた。

平山氏は、「NTTという民間企業が運営するプログラムに参加できることは貴重な機会であり、多様な人々と特定のテーマについて6か月間学び、議論できる機会は非常に希少です」と語った。

セッションの最後には、3人のパネリストが発言し、税収が減少し、労働人口が減少する中で、自治体のサービスレベルをいつまでも維持することの難しさを強調した。彼らは、これらの問題に取り組む上で、民間企業が重要な役割を果たすと強調した。このような取り組みがNTTの収入にもつながれば、市と民間企業双方にとってWin-Winのシナリオとなる。パネリストたちは、この研修プログラムが架け橋となり、官民協働におけるインパクトのあるケーススタディが育まれ、革新的な解決への道が開かれることを期待すると述べた。

パネリストらは、この研修プログラムが官民連携の事例研究を促進し、革新的なソリューションへの道筋をつける架け橋となることを期待していると述べた。

長崎に関するセッション以外にも、SSPPフォーラムでは、それぞれがユニークな洞察とインスピレーションを提供する、ダイナミックなセッションが数多く開催された。参加者は、刺激を受け、フォーラム終了後も会場に残り、交流やネットワーキングを行いました。会場には興奮が広がっていた。

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