June 28, 2024

食の力でインバウンドを地方へ。

ライター:寺尾妙子

「Destination Restaurants 2024」に選ばれた10人のシェフと、審査員・辻芳樹、本田直之、浜田岳文の3氏、そしてジャパンタイムズ代表取締役会長兼社長の末松弥奈子。
PHOTOS: TAKAO OHTA

ジャパンタイムズが主催する「Destination Restaurants 2024」の授賞式が5月28日、東京・麻布台ヒルズの『Hills House Sky Room Café & Bar』で行われた。選出基準は「東京23区と政令市を除く」場所にあり、食を通じて地域活性化の起爆剤となる店であること。4回目を迎える今年も10店が選ばれ授賞式が行われた。毎年、その年を代表する1店となる「The Destination Restaurant of the year 2024」には、北海道中川郡豊頃町で食肉文化を新しい形で表現する『エレゾ エスプリ』が選ばれ、豊頃町の按田武町長もお祝いに駆けつけた。

式典はジャパンタイムズ代表取締役会長兼社長・末松弥奈子の挨拶で開会。続いてJNTO(日本政府観光局)の中山理映子理事の来賓スピーチでは、コロナ禍以降、大都市に集中するインバウンド需要を地方都市に分散するために、地方のレストランの重要度がますます高まっていることが述べられた。駐日ボリビア多民族国臨時代理大使、ナタリア・サラザール・バルデラマ参事官が乾杯の発声を行なった。

今回は2024年1月1日に起きた令和6年能登半島地震で被災した地域の4人のシェフも式典に参加。彼らを代表して、2年前に「Destination Restaurants 2022」に選ばれた石川県輪島市の『ラトリエ・ドゥ・ノト』オーナーシェフ、池端隼也にジャパンタイムズからの寄付金が贈呈された。

さらに会場では、今回の受賞者のうち6人のシェフによる6皿のコース料理も振る舞われた。授賞式後は、アワードの審査員、辻芳樹、本田直之、浜田岳文、3氏によるトークショーが行われ、盛会に終わった。

「The Destination Restaurant of the year 2024」に選ばれた『エレゾ エスプリ』の佐々木章太シェフ。

乾杯のスピーチを行う駐日ボリビア多民族国臨時代理大使、ナタリア・サラザール・バルデラマ参事官。

来賓スピーチを行うJNTO(日本政府観光局)の中山理映子理事。

ほろ苦い鮎の肝を使った前菜。『カエンネ』天龍鮎(稚鮎)を使ったクロスティーニ。

小島圭史シェフが半日かけて260人分を摘んだ野草が主役。『モヴェズ エルヴ』沖縄の野草

黒キクラゲやニンジンなどが入った『割烹 新多久』イノシシの五宝蒸し

日本料理の技あり『海老亭別館』焼アスパラガス黄身酢がけ 黒部山羊チーズを添えて

『松阪 私房菜 きた川』松阪牛フィレ肉の四川山椒焼き 五年熟成底引き溜まり醤油のソース

バナナやマンゴーが入った豚の血のソーセージ『エレゾ エスプリ』ブーダン・エキゾチック

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