July 28, 2023

日本の地方レストランを世界に発信するアワード。

By TAEKO TERAO

授賞した10人のシェフにジャパンタイムズ代表取締役会長兼社長 末松弥奈子と審査員が祝いの言葉を贈った。
PHOTOS: YOSHIAKI TSUTSUI

ジャパンタイムズが主催する「Destination Restaurants 2023」の授賞式が6月21日、東京都港区のレストラン『ザ・テンダーハウス』にて行われた。選出基準は「東京23区と政令都市を除く」場所にあり、食を通じて地域活性化の起爆剤となる店であること。3回目を迎える今年は、北は青森県から南は沖縄県まで全10店が選ばれ、各店のシェフが授賞式に参加した。今年は、特にその名にふさわしい1店「The Destination Restaurant of the year 2023」として、東日本大震災と原発事故を乗り越え、農家と共に復興に取り組んできた福島県いわき市のイノベーティブ・レストラン『ハギ』が選出された。

式典は駐日ボリビア多民族国のナターリア・フェルナンダ・サラサール・バルデラマ参事官による乾杯の声でスタート。続いて、JNTO(日本政府観光局)理事、中山理映子氏によりスピーチが行われ、海外からの訪日客の日本の食への期待の高まりから、特に日本の地方都市に特化した当アワードの重要性が語られた。

会場では、今回の受賞者である10人のシェフが1品ずつ担当する10皿のコース料理が来賓に振る舞われた。授賞式の最後は、アワードの審査員、辻芳樹氏(辻調理師専門学校校長)、本田直之氏(レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役)、浜田岳文氏(株式会社アクセス・オール・エリア代表取締役)と受賞シェフによる座談会も行われ、盛会のうちに幕を閉じた。

左/駐日ボリビア多民族国ナターリア・フェルナンダ・サラサール・バルデラマ参事官。右/JNTO理事、中山理映子氏。

福島県いわき市『ハギ』オーナーシェフ、萩春朋氏。

ポルポアフォガート2021 – カーサ・デル・チーボ
(青森県八戸市)

山形白鷹産 馬肉のタルタル – レストラン パ・マル
(山形県山形市)

朝獲れたてのグリンピースと酒米亀の尾 – HAGI
(福島県いわき市)

ヤシオマスのアンクルート – オトワレストラン
(栃木県栃木市)

陸作信玄えびのフリット – Terroir愛と胃袋
(山梨県北杜市)

熟成信州サーモン – レストラン ナズ
(長野県軽井沢)

佐渡南蛮海老塩締一夜干し握り – 登喜和鮨
(新潟県新発田市)

熊肉のプラチナ酒粕汁 – 御料理 ふじ居
(富山県富山市)

紫陽花おくら – 白
(奈良県奈良市)

黒いタルト – シス
(沖縄県今帰仁村)

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