February 07, 2023
鳥取の豊かな自然が育む和牛と食材
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日本にはおいしい食べ物がたくさんあるが、「鳥取和牛」とその歴史は美食生活をさらに豊かにしてくれるに違いない。ジャパンタイムズは、和牛をはじめとする鳥取県の農産物の魅力や恵まれた自然環境について、同県の平井伸治知事と、株式会社ニュー・オータニの取締役調理部長で総料理長の中島眞介氏に聞いた。ホテルニューオータニ東京では「鳥取和牛フェア」が2022年12月16日までの予定で開催されており(取材時)、取材は館内の鉄板焼レストラン「清泉亭」で行った。
鳥取県は江戸時代(1603~1867年)から和牛の産地として栄え、大山山麓地での牛馬市は日本三大牛馬市のひとつとして知られた。そこで生まれた種雄牛の「気高(けたか)号」は、1966年に「第1回全国和牛能力共進会・肉牛の部」で第1位を獲得。子孫が日本各地に広がり、ブランド和牛のルーツとなった。
2017年に開催された第11回品評会では、同県の「白鵬85の3」の子が肉牛部門で優勝。鳥取和牛の子牛の価格は上昇し、2022年1月の競りでは全国歴代最高の891万円で競り落とされている。
近年はゲノム解析など新技術の利用が進み、鳥取県でも「隆福也(たかふくなり)」や「元花江(もとはなえ)」といった種雄牛が生産された。「餌はもちろん飼育や繁殖の方法にも科学的なアプローチを採用し、あらゆる面で品質改良に取り組んでいる」と平井氏はいう。
鳥取和牛がおいしい理由のひとつは、牛肉の風味や食感を決める「オレイン酸」を豊富に含むことだ。「生産者は、オレイン酸の含有率やうま味成分についても改良を重ねてきた」と平井氏は話す。背景には、牛の血統の良さだけでなく、鳥取県の豊かな自然環境がある。日本海と大山など山々に囲まれた土地で、鳥取和牛は、澄んだ空気とミネラル豊富な地下水が潤沢なヘルシーでストレスフリーな環境の中で飼育されている。
鳥取和牛をPRするため、同県は都内のレストラン10店舗と提携。2022年11月、これらレストランが特別メニューを提供した。ホテルニューオータニ東京は2018年から毎年「鳥取和牛フェア」をホストしており、2022年は10月17日から2カ月間の予定で館内7つのレストランで開催されている。参加レストランのひとつ、「石心亭」は外国人客も多いが、なかには3年ぶりに訪日し、前回そこで食した鳥取和牛の味を覚えていた人もいたという。「海外のお客さまにも、最高級の和牛として自信をもってお出ししている。特にその柔らかさは比類がない」と中島氏。「観光客が日本に戻り始めている。数年ぶりに日本で何を食べるかが、パンデミック後の観光地としての日本のステータスを決めることになる」と平井氏はいう。
鳥取県には、ほかにもおいしいものがいろいろある。全国一人口が少なく、豊かな自然が保たれていることは同県の強みだ。空気は澄み、夜は満天の星が輝く。鳥取県産の新ブランド米「星空舞(ほしぞらまい)」は、「星が空を舞う」という意味で名づけられた。野菜作りには不向きとされる砂地だが、日本で初めてスプリンクラーを設置するなど工夫を重ね、鳥取砂丘は日本一のらっきょうの生産地となった。「二十世紀梨」も鳥取県の名産品だ。
九州の対馬暖流と北海道からの寒流が合流する鳥取県沖合にはプランクトンが豊富に生息し、多種多様な海産物も水揚げされる。
世界的なPRに力を入れる平井氏は「生産者の努力のたまものである農水産物を、世界にもっと知ってもらうことが私たちの責任だ。鳥取和牛は国内で認知され始めており、これからは世界に発信していく」と語る。鳥取県は著名な漫画家を輩出したことでも知られ、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏のふるさと境港市に作られた「水木しげるロード」、「名探偵コナン」の青山剛昌氏の出身地、北栄町の「青山剛昌ふるさと館」や「コナン通り」など、アニメやマンガをテーマとした商業施設の整備やまちづくりも同県の魅力と話す。
中島氏と平井氏は「鳥取和牛フェア」が鳥取県に興味をもってもらうきっかけになり、美しい自然やユニークな文化を楽しむ観光客が増えてほしいと期待した。
鳥取県は、ジャパンタイムズと協力し、持続可能社会の実現に向けた日本の取り組みを発信する企業グループ「Sustainable Japan Network」の会員です。ネットワークの活動詳細や入会問い合わせについては次のURLをご覧ください。
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