January 27, 2023
Vol20: FROM THE EDITOR
今回は、I-Houseという名前で親しまれている<国際文化会館>の特集です。この財団は、日本がサンフランシスコ平和条約により国際社会に復帰した1952年に設立され、昨年2022年で70周年を迎えました。<国際文化会館>は民間非営利の立場から、文化交流や知的協力をとおして、国際的な相互理解を深める目的で設立された団体です。
その交流の拠点となる施設は、前川國男、坂倉準三、吉村順三という日本を代表する3人の建築家の共同設計という形でデザインされ、1955年6月に開館しました。この建物は「モダニズム建築と日本庭園を調和」を具現化させた傑作として知られています。またこの施設の土地の購入費及び建設費は、ロックフェラー財団からの寄付金2億4000万円と、理念に賛同する民間有志(法人約7000社、個人約5000人)からの寄付金1億円によって賄われました。そんな先人たちの国際交流に対する理念や思いを胸に、六本木・鳥居坂に建つ<国際文化会館>を訪れてみてはいかがでしょうか。