May 26, 2023
Vol. 24: FROM THE EDITOR
今年2023年4月26日、国立社会保障・人口問題研究所が6年ぶりとなる日本の「将来人口推計」の結果を公表しました。最新の推計によると日本の総人口は50年後の2070年には、現在の1億2491万人(2022年/総務省統計局)から8700万人へと約3割減少するという見通しで、これは従来の予測通りでした。しかし、出生数の低下はより加速し2070年には45万人と、現在の半分ほどになるというショッキングな数字も出ています。2022年に日本人の出生数は80万人を切りましたが、2038年には70万人を割るそうで、これは前回の推計より5年早まっています。
先進国の中でも一足早く少子化・高齢化が進む日本ですが、その日本の中でも特に人口減が問題になっているのが島嶼部、いわゆる「離島」です。日本で高度成長期が始まる1950年代中頃から少子化・高齢化が起きていたので、離島はある意味日本の縮図と言えます。ということは、この離島での経済活動や生活様式、価値観を改めて見つめ直すことで、日本全体の課題に対する解決策やヒントが見いだせるかもしれません。