November 10, 2021
「百年の森林構想」など、注目を集める西粟倉村がSustainable Japan Award優秀賞受賞
岡山県の山間部に位置する人口1,400人あまりの西粟倉村。村の青木秀樹村長は、9月28日にジャパンタイムズ主催の「サステナブル・ジャパン・アワード2021」表彰式にビデオメッセージで登場した。SDGs未来都市にも選定された西粟倉村は、近年多くの移住者を迎え、林業などで環境に配慮した先駆的な取り組みを打ち出していることで全国から注目が集まっている。
「小さな村には足りないものがたくさんあります。それをどう克服するか、そしてキャッチフレーズである“生きるを楽しむ”をどう実現するか、村は今多彩な考えを持つ若者たちを受け入れながら、そんな将来に向かっています」と青木氏は話す。西粟倉村では、現在移住者の割合が人口の15パーセント近くを占め、地域を活気づけるとともに様々な新しいビジネスや社会的な取り組みを生み出している。また、村は持続可能な林業と多様な生態系の維持を目的とする「百年の森林構想」を2009年より進めており、地域に暮らす住民、移住者、行政が密接に協力しながら様々な可能性を切り開いている。「一時は失われてしまったかに思えた森林の力や多様性を、「百年の森林構想」によって少しずつ復活させながら、新しい村の創造が始まっています」と青木は言う。