Vol. 23: FROM THE EDITOR

今年2023年の5月19日～21日、広島市でサミットが開催され7か国の首脳がこの地に集まります。第二次大戦では敵味方としてそれぞれ関係を持った各国ですが、戦後78年経った今このタイミングで被爆地のひとつ広島に集まることは、現在の世界情勢を考えると意味深いものだと思います。

先の大戦で日本と争ったアメリカは、現職大統領の2度目の訪問となります。その一度目の訪問は2016年5月のバラク・オバマ大統領でした。広島出身の岸田文雄首相は、当時外務大臣としてオバマ大統領をアテンドし＜平和記念資料館＞や＜原爆ドーム＞を案内しました。オバマ大統領はその説明に対し熱心に耳を傾けたと言います。また、自ら折った平和の象徴である“おりづる”を地元の高校生に手渡すと共に、原爆死没者慰霊碑に献花しました。

今回の特集は広島でのサミット開催を記念し、被爆地HIROSHIMAが抱える過去と、そして未来への展望について。また広島が持つ多面的な文化や歴史について紹介したいと思います。